犬とのびのび過ごせる場所──ノーリードOK公園案内

投稿日: 2025年7月31日 21:09

犬とのびのび過ごせる場所──ノーリードOK公園案内

リードを外してもいい場所ってあるの?

リードを外してもいい場所ってあるの?

ベルギーで犬との暮らしを始めて最初に驚くのが、リードをつけずに自由に走っている犬の多さ。
日本では公共の場でノーリード=マナー違反とされがちですが、ベルギーでは定められたエリアなら“外してOK”と明確にルール化されています。

もちろん「どこでも自由」というわけではなく、自治体や公園ごとにしっかりと基準が設けられ、案内板や看板で表示されています。
それだけに、飼い主も安心して利用できる環境が整っているのです。

地元で人気のノーリードOK公園リスト

地元で人気のノーリードOK公園リスト

ベルギーでは、犬のノーリードが許可されたエリアを「Zone de liberté pour chiens(犬の自由ゾーン)」や「Hondenlosloopzone」と呼び、公的に管理されている場所も少なくありません。
ここでは、ブリュッセルを中心に全国に広がる、ノーリードで楽しめる代表的な公園をご紹介します。

□ Parc Tenbosch(パルク・タンボッシュ)|Ixelles/ブリュッセル市内
住宅街に囲まれた静かな公園。芝生と花壇が整備され、都会のオアシスのような存在。
ノーリードが可能なエリアは限られますが、朝と夕方の時間帯に多くの犬が集まります。
子ども連れのファミリーや高齢者も多く、落ち着いた雰囲気が魅力です。

□ Parc de Woluwe(ウォルウェ公園)|Woluwe-Saint-Pierre
池や林、なだらかな丘が広がる自然豊かな広大な公園。四季折々の風景が楽しめます。
森林エリアはノーリード可。ただし遊具のあるエリアや池の周辺はリード必須です。
日中は散歩やジョギングを楽しむ人が多く、犬同士も自然に交流できる空間となっています。

□ Bois de la Cambre(カンブルの森)|ブリュッセル南部
ブリュッセル市民にとって「週末の憩いの森」として親しまれる、市内最大規模の自然公園。
平日は林道の一部でノーリードOK、週末は車両通行止めとなり自由に散策可能。
芝生や湖畔、カフェスペースなどバラエティに富み、犬も人も一日楽しめるスポットです。

□ Parc Roi Baudouin(ロワ・ボードゥアン公園)|Laeken(ブリュッセル北部)
地域に根ざした素朴な公園。広々とした草原が犬の運動にぴったり。
駐車場近くのエリアではノーリード可能、農園周辺や小道はリード必須。
週末は地元の飼い主同士の交流も多く、アットホームな雰囲気です。

□ Forêt de Soignes(ゾニーアンの森)|Watermael-Boitsfort ほか
ユネスコ世界自然遺産にも登録された、ブリュッセル南部に広がる大森林。
一部林間ルートでノーリードOKですが、乗馬・サイクリストとの共有スペースが多いため注意が必要。
大自然の中でたっぷり歩きたい方におすすめ。

□ Speelberg|Sint-Joris-Weert(フラームス・ブラバント州)
約6ヘクタールの完全柵付きドッグパークで、安全性抜群。呼び戻しが不安な犬にも安心。
出入口は2か所。開放時間制限あり(午前9時〜12時半、午後1時半〜4時半)。
地元自治体による管理が行き届いており、清潔感があります。

□ Cleetbos(Hondenlosloopzone Schaveys)|Alsemberg, Beersel
フラームス・ブラバント州の自然林を活かした、公式ノーリード指定エリア。
「Hondenlosloopzone park Schaveys」として登録されており、整備された出入口と広い森の中でのびのび散策が可能。
平日は静かで、落ち着いて犬と向き合いたい方におすすめ。

???? 他のスポット!

□ Bremweide(アントワープ):草むらの丘が犬に人気。
□ Duinbossen de Haan(海沿い):季節限定でトレイルが解放。
□ Josaphat Park、Parc Elisabeth(ブリュッセル):一部で自由に歩く犬の姿が見られます。


ベルギーのしつけとマナー文化

ベルギーのしつけとマナー文化

ベルギーでは「信頼して放す」という意識が基本。
とはいえ、リードを外す前には次のような前提があります:

???? ノーリードの心得
・呼び戻しが確実にできること
・人や犬に突進しない、あいさつは相手の同意を得てから
・フンの処理は徹底、どんな状況でもマナー優先

このような信頼と配慮があるからこそ、ノーリード文化が成立しているのです。

走る・遊ぶ・じゃれる。その自由の風景の中にある幸せ

走る・遊ぶ・じゃれる。その自由の風景の中にある幸せ

ベルギーの公園文化には、「動物も公共の一員」という価値観が根づいています。
わたしたちも、その思いやりあふれる環境の中で、愛犬との時間をのびのびと楽しんでいきたいものですね。

そして次回は、しつけってどうやってるの?について、ご紹介できたらと思っています。どうぞお楽しみに。