ベルギーで子犬を迎える

投稿日: 2025年7月18日 17:05

ベルギーで子犬を迎える

ベルギーで子犬を迎えた時

ベルギーで子犬を迎えた時

こちらの店舗で、“はなちゃん”と出会いました。
最初は少し緊張していた小さな体が、娘の足元でそっと落ち着いていくのを見て、この子犬との暮らしが待ちきれない想いだったのを覚えています。

購入手続きのあいだに手渡されたのは、EUペットパスポートと数枚の説明書類。
すでにマイクロチップが挿入され、ワクチンも接種済み。
健康状態や次回のケアスケジュールも、すべて記録された整った内容でした。

そのときは深く考える余裕もなく、「きちんとした手続きがされていて安心」とだけ思っていたけれど、
あとになって、ベルギーで犬を迎えるにはどんな制度があるのか、
なぜパスポートが必要なのか、知っておけばよかったと思うこともいくつかありました。
その時の記録として、ベルギーで犬を迎える前に知っておくべき基本的なことはこちらです。

犬を迎える前に知っておこう

犬を迎える前に知っておこう

迎えるときのルール
・マイクロチップの装着は法律で義務付けられている(生後8週以降)
・EUペットパスポートの発行も義務
・購入、譲渡時には、マイクロチップの登録とパスポートの発行が済んでいなければならない

健康と登録に関するルール
・狂犬病ワクチンは生後12週以降に接種(EU圏内の移動には必須)
・ワクチンは1〜3年ごとの追加接種が必要(製品によって異なる)
・地域によっては、犬の登録が別途必要(例:ワロン地域など)

日常生活のルール
・公共の場ではリードの着用が原則
・フンの後始末は義務。怠ると罰金が科される場合がある
・公共交通機関では、リードやケージ使用が必要。犬用チケットが必要な場合もある

・海外旅行・引っ越し時のルール
・EUペットパスポートは必須書類
渡航先によっては追加の検査や書類(例:イギリスなど)が必要なこともある

EUペットパスポート

EUペットパスポート

ベルギーでは、犬を販売・譲渡する際、マイクロチップの装着とEUペットパスポートの発行が法律で義務化されています。
この制度はベルギーだけでなく、EU全体で共通。どの国でも、同じ様式のパスポートが使われています。
パスポートには、犬の基本情報(名前、犬種、性別、毛色、生年月日)、マイクロチップ番号、
ワクチン接種の記録、発行獣医師の署名などが記載されており、犬の身分証明書と健康証明書を兼ねた存在です。
この制度があることで、販売されるすべての犬の出自や健康状態が管理され、
不正な繁殖や違法な流通を防ぐ目的も果たしています。
ベルギーではこのルールが厳格に守られており、信頼できるブリーダーであれば、
すべての子犬がパスポート付きで、適切な状態で飼い主に引き渡されます。