散歩デビュー。最初の一歩は、

投稿日: 2025年7月30日 23:02

散歩デビュー。最初の一歩は、

はじめての散歩と暮らしのルール

はじめての散歩と暮らしのルール

子犬との暮らしが始まると、やっぱり楽しみなのは「お散歩」。
でも、その前に済ませておかないといけないのが、ワクチン接種。
ここベルギーでは、「ワクチンが終わるまでは地面に降ろさない」が基本の考え方です。
ワクチンは命を守るだけでなく、他の犬との接触や公共の場でのマナーにも直結する大切な準備。
特にヨーロッパでは、「自分の犬が病気を持っていないこと」を前提に社会参加が求められる場面も多く、ワクチンの有無が“飼い主の責任”として見られます。


ワクチン事情:いつ、何を、どこで打つ?

ワクチン事情:いつ、何を、どこで打つ?

ベルギーにおけるワクチンのスケジュールや内容は上記にしめしている通りです。

ベルギーでは、狂犬病ワクチンは国内では義務ではありません。
ですが、国境を越えて他国へ行く予定がある場合は必須になるので、ほとんどの飼い主さんが生後3ヶ月で打っています。
接種は地元の**獣医(Vétérinaire)**で行い、パスポート形式の「ワクチン手帳(Passeport Européen pour Animaux de Compagnie)」に記録されます。


ワクチンが終わったら、いよいよお散歩。

ワクチンが終わったら、いよいよお散歩。

ワクチンが終われば、いよいよお散歩解禁。でも、「いきなり公園で1時間!」では、子犬にとっては刺激が強すぎます。
ヨーロッパでは、社会化とストレスフリーを重視した、こんなステップで始めるのが主流です。

はじめての散歩、3ステップ
1.家の中でハーネスに慣れる
 → 数分ずつ、つけて歩く練習。ごほうびを忘れずに。

2.家の前で5分だけ外を観察
 → 車の音、風のにおい、人の気配。全部が初体験。無理に歩かせず、外に「居る」だけで十分。

3.一緒に歩けたら、褒めて終わる
 → 最初は10分以内でOK。「今日は歩いたね〜」と声をかけるだけで、子犬の自信に。

????ポイントは、“歩く”より“慣れる”が優先ということ。
ベルギーでは「最初から完璧に歩かなくてもええやん」という、おおらかなスタンスが一般的です。

ベルギーでのお散歩マナー。

ベルギーでのお散歩マナー。

「犬にやさしい国」として知られるベルギーですが、散歩に出るときはマナーとルールがしっかり整備されています。
ヨーロッパならではの規律もあるので、知っておいて損はありません。

■ リードの着用は義務
公共の場では、原則リード必須。都市部では**伸びないタイプ(1.5m以内)**が推奨されています。
■ フンの回収は“常識”、違反には罰金
専用ゴミ箱がある場所も多く、フンを放置すると高額な罰金になることも(例:ブリュッセルでは最大250ユーロ)。
■ 他の犬との接触は、まず飼い主に確認
「挨拶していい?」と声をかけてから近づけるのがルール。無言で突撃はご法度です。
■ 入ってはいけない場所もある
芝生エリアや子ども用の遊具スペースなど、「犬立入禁止」の標識がある場合は従いましょう。
逆に「犬OKゾーン」や「ノーリードOKの森」もあり、地域ごとの案内板に注目です。


おわりに:
ベルギーのような「犬も社会の一員」として認められている場所では、“社会に出る第一歩”として、とても大事にされています。
きちんと準備して、焦らず、ゆっくり。
わんこにとっても、飼い主さんにとっても、「初めての散歩」は一生の思い出になるかもしれません。